子宮頸がん1歩手前の経験談。HPVによるクラスⅢb高度異形成

◆月経とPMS・女性ホルモン・婦人科系病気

今回は私が経験した高リスクHPV感染症と子宮頸がん一歩手前だった高度異形成クラス3bへ至った経緯と、その後の円錐切除術、HPVワクチンについてのお話です。

  1. ◆新型コロナでウィルスが話題に。濃厚接触の危険性は以前からあった
    1. ◆私の罹った子宮頸がんの原因とされるHPV(ヒトパピローマウィルス)は性感染症(STD)感染経路は?
    2. ◆新型コロナ同様にとても危険度の高いHPV(ハイリスク型ウィルス)というものがあるその症状とは?もともとはイボの原因?
  2. ◆HPVというウィルス陽性が原因で73人に1人の割合で、年間2871人(2018年)の女性が子宮頸がんで若くして亡くなっている
    1. ◆現在の日本における性産業のカジュアル化が脅威。危険に脅かされる少女たちを守るには?ゼロ次予防
  3. ◆私の「子宮頸部異形成」と「HPV感染」最初の発見は妊娠初期の子宮頸がん検査。
    1. ◆出産する総合病院での子宮頸がん検診再検査とでの「中等度異形成」の診断と症状
  4. ◆第一子出産後に私の子宮頚部は前がん症状class3aから3b高度異形成へ突入。HPV検査で高リスク型と判明
    1. ◆HPV検査で感染の有無と自分の感染している型がハイリスクか否かを確認
    2. ◆子宮頸がん検査 コルポスコープ、狙い組織診を実施した感想。痛いの?
  5. ◆第二子出産を考え、子宮頸がん・HPV感染治療のため子宮頚部の円錐切除術へ。メリットとデメリットとは?
    1. ◆前ガン症状である高度異形成治療の円錐切除術は全身麻酔で行い、日帰り可。痛い?
    2. ◆円錐手術から1週間~10日後に検査結果、その後の子宮頸がん検診とHPV検査で陰性完治へ
  6. ◆日本のHPVワクチンの定期接種・積極的勧奨再開、9価ワクチン承認への希望。男性にも効果あり
    1. ◆HPVワクチン定期接種開始の年齢は小学校6年生から

◆新型コロナでウィルスが話題に。濃厚接触の危険性は以前からあった

 

こんにちは。中野カンナです。

 

中野カンナ
中野カンナ

いいお天気なのに出かけられないとモヤりますね。

 

私は気温が15度を下回ると圧倒的にQOL(Quality Of Life)が低下する生態であるため、もともと圧倒的なインドア派なのですが、そういうわけで例年、夏季にしか思い出になるような活動がありません。

 

今年1年の夏季がほぼ自粛で終わるとするならば、いやでも自分軸で充実度を広げていくしかないという課題に直面しています。

 

同時に、「食べ物」にしろ「時間」にしろあらゆる「知識」「技術」「医療」「娯楽」にしろ、これまでどれだけたくさんの「生み出す人たち」に支えてもらって自分は生きてきていたのかという事を実感するこの頃です。

 

 

今回私はテーマとして安易な「濃厚接触」の危険性についての話をしていきますが、そこの根幹にあるのは「大好きな人たちと一緒に、かけがえのない思い出を刻めるように」「それが奪われることがないように」という事が主題です。特定の職業に従事している人々を批判する意味で書いていくつもりはありません。

 

あくまで私の実体験と共に、その時に感じたことや、そこから時間を経て現在の私が感じていることについて書いていきたいと思っています。

 

というわけで今回は、過去の濃厚接触によって、私がとある病気に罹り、自分でも知らないうちに命を落とすリスクを抱えていたというものです。年齢としては20代後半から30歳前後の頃に起こったお話です。

 

 

◆私の罹った子宮頸がんの原因とされるHPV(ヒトパピローマウィルス)は性感染症(STD)感染経路は?

 

私が命を脅かされそうになった病気は、2020年現在、日本で未だに若い女性の罹患率が年々上昇を続けている「子宮頸がん」という病気です。

 

この病気は、新型コロナウィルス肺炎同様、「ウィルス」が原因として知られており、新型コロナウィルスのように飛沫感染ではないものの、ウィルスというとても小さなもの原因であることから性的濃厚接触で簡単に感染し、その中で一定の割合が命を脅かす病気へと進行することが分かっています。

 

そのウィルスはHPV(ヒトパピローマウィルス)というウィルスです。

 


画像:2020年5月作成

 

米疾患対策予防センター(CDC)の調べによると、性交渉経験のある女性のうち約80%の女性は、年齢が50歳に至るまでの間に少なくとも1度は感染するウィルスと言われています。この数字からは日常どこにでもあるウィルスと言っても過言ではない事が分かります。

 

私は自分がかかるまで
このウィルスの事は知りませんでした。

 


画像:Wikipedia

 

HPVは、性交渉などをはじめとした粘膜接触によって感染することから、完全に性感染症(STD)の種類のひとつです。けれどもとても厄介なのが、コンドームなどの避妊具を使用してもどうやら防ぎきれないという事が分かっている事です。これは新型コロナウィルスの感染拡大を考えても想像できることかと思います。

 

ところが、私の時代の学校の性教育ではHPVについての情報は一切ありませんでした。私の思春期にはまだHPV子宮頸がんの関連性について明確に教育の場へ情報が明記されるところまで確立していなかったのだと思われます。

 

また、私がその後、病変を発症したのちにこのウィルスについて知っている友人も当時周辺に1人もいませんでした。

 

女性すら、
誰も知らないウィルスだった。

 

それほど、情報として一般には全く浸透していないウィルスです。特に私と同年代以上の女性には自分が関係しなければ知ることがない名前だと言ってもいいのではないかと思います。

 

 

◆新型コロナ同様にとても危険度の高いHPV(ハイリスク型ウィルス)というものがあるその症状とは?もともとはイボの原因?

 

HPV(ヒトパピローマウィルス)は現在までに180種類以上が発見されており、その全てが命に危険を及ぼすものではなく、ヒト乳頭腫ウィルスと日本語では呼ばれているように通常は感染によって盛り上がったイボを形成する特徴のあるウィルスです。

 

 

そのHPVウィルスの中には子宮頸がんの原因とされる危険な型が主に15型すでに指摘されており、その型のウィルスの長期感染に至った場合、婦人科病である「子宮頸がん」を発症するリスクを持っています。

 

HPVに感染したとしても約90%は自分の免疫力で自然排出されるという事ですが、何らしかの要因で免疫力が下がっている残りの10%については自然排出がされずに長期感染を起こし、それが子宮頚部の異形成(前がん症状)子宮頸がんへと進行していくことになります。若かりし頃の私自身もまさに、この経過を辿っていたという事となります。

 

ちなみに
自覚症状はゼロでした。

 

20代の頃の私を振り返ると、正直、未来への夢と将来の不安でいっぱいいっぱいであり、それ以外のことについての認識、特に自己防衛力がとてもまだ希薄で脆弱でした。

 

 

性教育も学校から一定の「性教育の授業」はあったものの、特に誰からも刺さるような形でされなかったので、の行為」が大きく自分自身の未来や人生に影響してくるというような感性自体が殆どありませんでしたし、まさかここまで健康優良児できた自分に、20代でガンリスクが発生する可能性なんて1ミリも想像しませんでした。

 

私の場合は幸い、ガン化する本当に1歩手前で手術をして完治をしたので、今も娘の母親として存在できていますが、結婚や出産が少しでも後ろにずれていたら、手遅れだった可能性もあったということになります。

 

 

そこまで早い結婚、出産ではない年齢だったと自分では思っていました。

でも、開けてみると都心部で育ったためか?もともと早くお母さんになりたいと思っていたことが要因なのか?分かりませんが同窓生の中ではほぼ学年でスタート期に近い結婚、出産であり、娘の保育園の同学年 保護者の中でも最年少の母親でもありました。晩婚、高齢出産の著しい日本を示す現象とも言えます。

 

こんな私が
ギリギリって(;’∀’)

 

 

となると、もし、HPVというウィルスに対する知識を持っていたら、完全に避けられたリスクについて、私と同じように何も知らないまま20代を過ごした人たちは、さらにリスクの高い時期に病気について発見するという事も結構あったのではないかと想像します。

 

現に、子宮頸がん「マザーキラー」と呼ばれる病気であり、どういうことかというと、とても若い女性を襲う病気であることから、出産前に子宮を失う女性が出たり、子供を出産後に若くして母親の命を奪う病気としてこのような呼び名が付けられているのです。

 

 

子宮頸がんは防げるガン。

 

最初に明言しておくと、子宮頸がんは他のがんに比較した場合、「必ず予防できるガン」とまで言われています。

 

そして、その第一歩は「情報による教育」であり、中でも親の性教育は今回の話の中で話す「第一次予防」としてのワクチン接種のさらに前段階で、子宮頸がん以外のリスクからも、子供たちを守る可能性がある事を先に私個人としては強調しておきたいかと思います。

 

前回子供への性教育について話した記事を書きましたので、宜しければそちらも参考にしてください。(女の子のお子さん向けかもしれません)

 

■親から子供への性教育の話はこちら↓

中学生の娘に母親が性教育をしてみた話「女の子」もう1つの闘い
中学生の女の子の娘への性教育として、日常の他愛もないお喋りの延長で母親から娘への自然な伝達が出来たというお話です。私の幼少期に襲った中軽度の「性被害」の経験談を踏まえ、「親が」伝えることの大切さと、危険から「女の子」を守ることについて

 

◆HPVというウィルス陽性が原因で73人に1人の割合で、年間2871人(2018年)の女性が子宮頸がんで若くして亡くなっている

 

そういうわけで、全く無名に等しいHPVというウィルスですが、このウィルスで女性の中の73人に1人が子宮頸がんを発症し、2018年のデータでは2871人の女性が子宮頸がんを理由に命を落としています。(出典元:2018年人口動態統計厚生労働省大臣官房統計情報部編)

 


画像:厚生労働省「全国ガン登録の概要」

 

20代後半から
40代まで増加する病気

 

これには理由があって、HPVの長期感染から子宮頸がんへ進行するまでに、5年から10年以上かかるという事が言われているためです。ですから、子宮頸がんへ進行する前までに子宮頚部の病変が発見できれば、この病気で命を落とすリスクからは免れる可能性が高いと言えます。

 

つまり、最終的に
検診で発見できる。

 

 

けれども、かなりハイペースで進行する型にたまたま感染していた場合、約5年程であっという間に子宮頸がんへ進行することもあるわけですし、それは初体験の年齢が低ければ低いほど、より若年期にHPV感染を起こす危険性にさらされるという事になります。

 

若くしてHPVの長期感染が起これば、結果として若くして子宮頸がんの発症へとつながることになります。

 

また、当然相手の数が増えればHPV感染者との接触機会が増え、リスクとしては高くなるでしょうし、一方でたった一人であってもその相手や、その人の過去の交際相手の中に新型コロナウィルスで言うところのスーパースプレッダーのような人が一人でもいれば、関係した人数がごく少数であっても感染する可能性はあるわけです。

それらも、自己免疫力が高ければすべて排出されるという事もあり得る。

 

 

なので、「関係者人数が多い」女性がHPVに感染した、子宮頸がんになったとは一概には言えないという事になります。誰にでも、どこにでもそのリスクはあるという事です。

 

◆現在の日本における性産業のカジュアル化が脅威。危険に脅かされる少女たちを守るには?ゼロ次予防

 

とはいえ、現在の日本では一層、性産業その広告などがじわじわと若者の生活に「カジュアルな形」で浸透してきている状況が無くなりそうにありません。

 

 

つい最近でも、これは残念なお話ではありますが新型コロナ大流行中のさなか、お笑い芸人NNのOさんのラジオでの発信が大きな話題となりました。

 

全ての人がそうではありませんが、男性の中には女性の「性」について、ちょっと考えられないほどの残酷な感性とそこに対する肯定感を持って成人してしまった人も想像以上にいます。Oさんに関しては今年50歳になる、年齢からすると立派な成人男性です。

 

これはご本人の感性ももちろんあるでしょうが、私たちが「性」のカジュアル化を許し続けてきた結果だとも、私はなんとなく思いました。そもそも人間の本質の中にはそういった残酷な本能的欲求というものがある事は、いつどの国、どの時代でも繰り返し女性に対する搾取が起こっていることを見ても分かる事です。

 

 

そういう意味では、この感性自体が残念ながら人間の本質としてもともとあるものであり、Oさんは単にそれを嘘偽りなく露呈しただけとも言えるのかもしれません。

 

そういった本能的感性でさえも、一定の秩序をもたらすのが、ゆとりのある成熟した国家とその民ということだったと思うのですけれども、

 

国家としてのゆとりと成熟度が脅かされてつつある現代において、影響力の大きい人がその秩序をお笑いという「カジュアル」な発信で正当化し破壊すれば、さらに大きな影響力を持つ時代でもあります。

すべては自己責任であり、犯罪でなければ何をしてもいいという印象です。

 

 

そういったことを考えると、こうした危険とどの時代でも常に隣り合わせで生きて行かなければならない女性の人生に対して、

 

その危機感なく経済的自立を無視して生きて行くこと、全く知識として知らないままに安易な気持ちでその世界へ立ち入っていく少女たちに対し、私も女性のひとりであり、娘もいるため、とても他人事とは思えない気持ちを抱きます。

 

 

誰も守ってなんかくれない
守れるのは自分自身だけ

 

それを本当の意味で先手先手でキレイゴト抜きに教えられるのは、私は親だけのような気がしています。あとは自分で実体験としてケガをしながら学ぶしかない。少なくともせめてここで、再起不能の転び方をしないようにするという事かと思います。

 

そして経済的・精神的自立と共に、女性や子供たちをまず根底で守るのは、国家の豊かさと成熟度であって、「権利」ではないのだという事を私たち女性は忘れてはならないと思います。弱体化した秩序のない国家の中で、「権利」なんてものは諸刃の剣です。

 

■カジュアルな広告で話題の求人誌「バニラ」の話題はこちら↓

『バニラ』高収入風俗求人ゆるキャラがうまい棒を配る日本の性社会
『バニラ』という高収入風俗求人誌のゆるキャラが街中でうまい棒を若い「女の子」たちに配る光景。日本社会が許し続ける「性」に対するカジュアル化の問題について、娘を育てる立場としうるさい街宣車、キャラクター営業の問題を取り上げました。

 

お節介だとは思いますが、娘への私からの遺言だと思って書きます。

きっとその世界へ足を踏み入れた女性たちにも、それぞれの境遇強い意思があって、その「仕事」における目に見えるリスクに対しては十分覚悟があってのことなのだと思います。ただ、そこでもう一度、本人すら認識していない「見えないリスク」もあるという事を確認して欲しいです。

 

また、こんな時代だからこそ私が言いたいこととして

 

人を愛するというのは
いつも命がけなのだ。

 

ということです。

 

 

自分では全く考えていなかったとしても、命を削って私たちは「愛する」という行為をしているということです。誰のために自分の命を燃やして愛するのか?という事を、本当に考えて欲しいです。

 

その人は、
自分が両親から分けて貰った命を
分ける価値のある相手ですか?

 

少なくともこれから「お母さんになる未来」を自分の将来に描いている女の子たちには、もう一度よくよく考えてみて欲しいなと感じます。

 

きっと脅威は、現代の医学で分かっているものだけではないはずだからです。私の時代には子宮頸がんと因果関係のあるHPVという概念自体なかったという事は前述の通りです。

 

 

◆私の「子宮頸部異形成」と「HPV感染」最初の発見は妊娠初期の子宮頸がん検査。

 

さて、話は病気に戻って(;’∀’)

ちょっともう記憶が遠いのですが、最初に私が自分の子宮頸がんリスクについて知ったのは妊娠の発覚とほぼ同時期の子宮頸がん検診だったと思います。

 

 

偉そうなことを言っておいて当時の私ときたら、子宮頸がん検査を受けたのは人生で初めて(;’∀’)という惨状で、完全にこのリスクについて、自分のコントロール下になかったという状況だったことが分かります。我ながら今思うとホントヤレヤレといった感じです。。。

 

後悔しかないダメンズとの恋愛もこの間、いくつもありました…。

10代の妊娠・中絶決意までの状況と心境回想~人生最初の大恋愛②
10代後半の恋愛で経験した「妊娠中絶」体験について当時の状況と心境、記憶を回想し、今現在のそれを踏まえた上で思うこと、考えを語ります。

 

この辺りは、お母さんが日常的に「子宮頸がん検診受けてる?」の一言を娘さんへしているか、していないかでも大きく変わってくる気がします。

 

中野カンナ
中野カンナ

私はしつこく言うつもりですw


画像:2020年5月作成

 

とはいえ
妊娠の時でさえ
婦人科の内診は
ちょっとかなり抵抗ある(;’∀’)

 

なかなか、20代で婦人科へ自ら赴き、内診検査を受けるということに抵抗がない人は居ないのではないかとは思うわけですが、現在では女医さんのいる医院も昔よりたくさんいるようですし、

 

自宅で自己採取して郵送で送り返す子宮頸部細胞診検査キットも現在ではあるようです。(精度は婦人科の方が確実であるようです)

 

また、子宮頸がん検査以外の性感染症の検査や不具合・異変などで婦人科へ行かれる人はいると思うので、その際にはぜひ一緒に子宮頚がん検査も行っておくことを私なら勧めます。

 

 

私の場合はそういうわけで、なんと妊娠発覚と同時期に私の子宮頸部の細胞に異形成があるという事を近所の小さな婦人科で発見するということとなりました。

 

たまたまの
及第点です・・・(;’∀’)

 

発見された時にはすでに私が妊娠初期であり、おそらくは「妊娠」を優先させることができる状況にあるという判断だっため、「異形成があるので出産後に必ず再検査をすること」という事を強く言われ一旦、出産まで保留という話となりました。

 

 

◆出産する総合病院での子宮頸がん検診再検査とでの「中等度異形成」の診断と症状

 

その後、その近所の婦人科では出産が出来なかったこともあって、出産を行う私の実家の地元の総合病院へ検診を移転します。(2005年は出産できる産婦人科が極端に減り始めた時期で、出産の数か月前からの予約や検診が必要でした。余談ですが移転後の総合病院も数年後に出産ができない病院となりました。)

 

 

移転先の総合病院で私は出産の準備をし、産後の子宮頸がんリスクとも戦うこととなりました。出産前の時点で、私の子宮頸部の症状が「中等度異形成」だったという事は記憶しています。

 

その為、出産までのあと1年未満でガン化へ急激に進行するということは可能性として考えにくいという医師の判断だったのだと思います。

 

出産後までまち。

 

この時の自分の心境を思い出すとすれば、ここでも全く自覚症状もなく危機感も持っていなかったという事です。置かれている状況を全く把握していなかったという事を記憶しています。

 

 

この「まち」という状況、当時の私はのほほんとそのまま過ぎていきましたけれども、発見時において症状がもっと進行していた人には選べない選択だったのだという事もかなり後になってから知ることとなりました。

 

◆第一子出産後に私の子宮頚部は前がん症状class3aから3b高度異形成へ突入。HPV検査で高リスク型と判明

 

数か月後、無事出産を終え出産後の回復を経てから、本格的に子宮頸部との闘いになったのは出産からなんと数年後でした。産後育児にワンオペで苦戦したこともあり、自分の高度異形成の事は頭の片隅にはあっても、殆ど忘れてしまっていました(;’∀’)

 

産後育児は別件でそれはそれは過酷でした・・・。

 

■私の産後鬱体験はこちら↓

産後鬱~精神病院・心療内科へ離婚前後の梅核気こころの回復の死闘
産後鬱から梅核気を起こすほどの精神的こころの病や心療内科、精神病院へ通院する経験、私に起こった「幸せが見えなくなる」心の問題の諸症状と現在に至る回復までの経緯、その際に通った各病院の事について治療方針や感想なども含めてお話しています。

 

そもそも産後育児において、日常生活に通院という新たな労力を入れる気力も隙間もなかったという所でしょうか。。。

 

危機感無さすぎ。。

今から思うと本当にここに至っても危機感ゼロだった自分を再認識します…。優先順位からいって、何よりも先に確認すべきことは、本来、子宮頸がん検査だったと思います。。ココも先延ばしにして手遅れになりやすい危険かつありがちな場面かと想像します。

 

なるべく早く
検査しよう(;’∀’)

 


画像:日本産婦人科学会資料を参考

 

再度、子宮頸がん検診を行った際の私の子宮頸部の状況は「高度異形成Class3a」という診断となっていました。中等度異形成だったところから妊娠出産期間中に病変が危険度を着々と増してきていたという所です。

 

 

◆HPV検査で感染の有無と自分の感染している型がハイリスクか否かを確認

 

どの時点で私がHPV検査をしたか、ちょっと記憶が遠すぎて忘れてしまったのですが、出産前だったか、直後だったか、とにかく総合病院へ移動した後の段階で検査したと記憶しています。

 

特別な検査というより、子宮頸がん検診細胞診の延長でほぼ同時進行のような形で行われるようなものでした。(子宮頸がん自宅検査キットにHPV検査も付けられます)

 

 

HPV検査の目的としては、子宮頸がんの原因として指摘されているHPVへ感染しているかどうかという点と、もう一つは感染している場合にどの型に感染しているかを調べる為です。

 

HPV感染症はその殆どが自己免疫で排出されることが分かっており、一旦軽度の異形成を表してもそこから回復することもあるという事が分かっています。ですから1度感染が確認されても、初回だけの陽性反応では分からない部分もあるようです。異形成へ発展するのは長期の感染状態が続くことで起こります。

 

 

そして、子宮頸がんの原因となるHPVとして指摘されている型の中でも、子宮頸がんへの進行スピードやガン化へ進む確率など、型ごとのリスクは異なるようです。私の場合は2種類のHPVに感染しており、そのうち1種類は医師によるとハイリスク型とのことでした。

 

 

◆子宮頸がん検査 コルポスコープ、狙い組織診を実施した感想。痛いの?

 

「高度異形成Class3a」という診断が出た段階で、担当医の顔色がちょっと変わったなという事を私は感じていました。どうやら思っていたよりも状況は深刻であるようだ、ということがようやく私自身も分かってきたといったところです。

 

中野カンナ
中野カンナ

この段階までは、風邪ひいたくらいの感覚でいました。

 

また、この段階ではHPV検査も終わっていた為、担当医からは私の症状について、以下の説明がありました。

 

●進行度合いから言って、HPV長期感染をしていること
●感染しているHPVの中に高リスク型があること
●ここからの自力での自然治癒は可能性としてかなり低いこと
●高リスク型HPV感染であることから放置すればガンへ進行する可能性が高いこと

 

お医者さん
お医者さん

心配なことは何でも聞いて下さい。

 

担当医からコルポスコープ狙い組織診のお話があり、言われるまま実施しました。特に狙い組織診の場合は子宮頸部のなかでも異形成の様子が顕著な部位を選んで採取して調べるということで、

 

医師の説明があまりに丁寧だったので色々と想像してしまい、「名前が怖そうだし、痛そうでやだな(;’∀’)」と正直心の中では思って恐怖感がありました。しかし、実際は想像していたよりはずっと痛くなかった(主観)と記憶しています。

 

中野カンナ
中野カンナ

というか、今では痛かったかどうかすらも覚えていません。

 

 

間もなく、ついに「高度異形成Class3b」へと進行していることが分かりました。

 

この状況は本当にガンの1歩手前だったようで、担当医師がわざわざ絵を描いて、「簡単に言うとココのラインより異形成の細胞が超えたらガンで、いまジャストオンラインと言ったところです」と教えてくれました。

 

「高度異形成Class3b」に至った段階で、担当医師からは手術についての提案がありました。「高度異形成Class3b」の診断が出てから手術まではとてもはやい工程でした。

 

 

◆第二子出産を考え、子宮頸がん・HPV感染治療のため子宮頚部の円錐切除術へ。メリットとデメリットとは?

 

幾つかの選択肢の中から、私は子宮頸部円錐切除術という手術を選択しました。まだ1歩手前でガン化に至っていなかった私にはその選択肢が残っており、この方法であれば、術後の妊娠の際に早産リスクなどはあるものの第二子の出産可能性を残せるという事からでした。

 

 

中野カンナ
中野カンナ

結局、第二子は産めなかったのですが(;’∀’)

 

ただし、円錐切除術では異形成部分を取り切れない可能性もあり、そこからの再発というリスクがある事を完全には否定できない意味で「その覚悟」は求められました。

 

早産リスクについては妊娠時に子宮頸部を縛るような処置をすることで対処は一応できるとされているという事も教えていただきました。

 

 

◆前ガン症状である高度異形成治療の円錐切除術は全身麻酔で行い、日帰り可。痛い?

 

もう一つの私の中での懸念点としては、円錐切除術を受けるには全身麻酔が必要という事でした。私は全身麻酔を多分受けたことが無く(中絶手術の時にはなぜか意識がある麻酔でした)とても恐怖感があったのを記憶しています。

 

 

名前や年齢を聞かれ、指の本数などを答えている間に一瞬にして意識がなくなり、意識が戻った時にはまだ手術台の上で手術は終わっていました。

 

おパンツを脱いで手術台に乗ったのに、終わった時にはおパンツをはいていたのがとにかく不思議でした・・・。術後は全く痛くも何ともありませんでした。

 

 

数時間休んだ後、私は日帰りで退院しました。その日の手術でとった部分が、また確認のための検査に出されました。(取りこぼしがないかどうかの確認)

 

 

◆円錐手術から1週間~10日後に検査結果、その後の子宮頸がん検診とHPV検査で陰性完治へ

 

痛みは全く無いものの、検査結果が出るまでは、本当に心配で祈るような気持ちで過ごしたのをよく覚えています。

 

もし円錐切除で取りこぼしがあったとすると、それ以上の手術をしなければならない事になり、子供を改めて持つことは出来ないかもしれないという気持ちがあったからです。

 

ムスメちゃん
ムスメちゃん

ばぶ。

 

当時の私には、欲張りのようですが、まだもう一人娘の兄弟となる子供を出産したい気持ちが強くあった為、それはとても大きな心配でした。

 

結局、別の意味で産むことは叶わずに離婚してしまい、今となってはあそこであんなに悩んだのは一体何だったんだ、という気持ちですけれども、女性にとってはとても大きな出来事だったなと思います。

 

■離婚関係のお話はこちら↓

怒りの感情は変化する~離婚から現在の元夫や家庭への気持ちの変遷
離婚前後の夫婦に起こった怒りの感情の修羅場と現在の幸福感、元夫や家庭というものへの気持ちの変化、経緯についてつらつらと書きました。

 

幸い、円錐切除は無事異形成部分を全て取り切れていたことが分かり、数か月後からの検査も良好で、HPV検査も陰性となりました。私の子宮頸部高度異形成との闘いは一旦、ここで幕を閉じました。とても長い闘いでした。

 

 

とはいえ、また改めてHPVにかかるリスクはずっと続きます。きちんと他の検診と合わせて子宮がん検診を受けなければならない事には変わりはありません。

 

◆日本のHPVワクチンの定期接種・積極的勧奨再開、9価ワクチン承認への希望。男性にも効果あり

 

手術を終えてすぐ、私は、欧米オーストラリアHPVの2価、4価ワクチンが開発されたことを知ります。対象の型が随分少ないなとは思いましたけれども、最も危険な型から身を守れることはとても大きな前進に思えました。

 

中野カンナ
中野カンナ

これで娘の時代にはきっと子宮頸がんから女性は守られるんだ!

 

そう思って、とても嬉しかったことを覚えています。

 

そのHPVワクチンは私が知った時には既に世界各国で承認がされており、まだ性交渉の経験のない段階で女児たちへ予防接種として打つことで大きな効果を発揮していることが分かりました。

 

 

また、現在では子宮頸がんリスクのあるHPV約90%を網羅すると言われる9価ワクチンもすでに世界77か国で承認されているそうです。

 

それらHPVワクチンの効果は絶大で、積極的に初期から予防接種を実施した国々では現在までに女性の子宮頸がん罹患率が圧倒的に減っているという状況です。初期からHPVワクチンをどこよりも推進していたオーストラリアでは、子宮頸がんは将来的に撲滅できるというニュアンスの発信までしているほどです。

 

ところが
日本は未だに増えている・・・。

 

 

どうしてなんだ?
ジャパン!!

 

調べてみると日本でも、一度は国として積極的に予防接種を行う形で女児へのHPVワクチンの接種を開始しましたが、メディアによる副反応の報道が過熱したため、厚生労働省は「積極的勧奨」をあっという間にやめてしまったのでした。

 

 

その後、問題となった副反応の報道についてHPVワクチン接種との因果関係はないと思われる名古屋スタディなどの研究結果が出たにもかかわらず、未だに厚生労働省は「積極的勧奨(お知らせなどをして積極的に接種して貰えるように努める)」を再開せず、約70%近くまであったHPVワクチン接種率は2019年には0.3%にまで落ち込んでしましました。

 

世界からも非難される始末(;’∀’)

 

◆HPVワクチン定期接種開始の年齢は小学校6年生から

 

日本では2020年現在、積極的勧奨が止められたため、定期接種ではあるものの「おしらせ」として自治体から接種を促す連絡などは入ってきません。

子供に接種するためにはその情報をひとりひとりわざわざ取りに行かなければならない状況です。

 

 

結果として、現在の日本ではHPVワクチンの存在や効果についてもともと知っている人しか打たないワクチンとなってしまっています。

 

HPVワクチンは、定期接種で受けられます。
2013年6月の積極的な接種勧奨の差し控えにより、自治体から個別通知がないためにHPVワクチンが定期接種であることを知らない方が多くいらっしゃいます。HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となるHPV感染を予防します。小学校6年生から高校1年生までの女子は、HPVワクチン3回を受けましょう。 
引用元:KNOW・VPD

 

小学校6年生から
高校1年生までの間に3回

 

このワクチンは、まだ性交渉のないうちに打つことで高い効果を発揮すると言われています。けれども、大人でも一定の効果があり、打つことが出来ます。また、女性だけでなく、男性もHPVワクチンは是非打って貰いたいなと私は思います。

 

 

男性にとってもHPV尖圭コンジローマ咽頭がん舌癌陰茎ガン肛門ガンの原因として知られています。

 

女性を守るためにも、成人男性には接種を期待したいです。(ちなみにホリエモンさんが打っていると知って、やっぱり口だけではなくて、実際、きっと素敵な男性なんだなあと私はこの件で思ってしまいました。)

 

子宮頸がん

親の声掛け+性教育(第ゼロ次予防)
ワクチン(第一次予防)
定期子宮がん検診(第二次予防)

 

で必ず防げるガンです。

 

2020年いよいよ日本でも9価ワクチンが申請から5年にして承認されそうです。相変わらずの反対運動も活発ですが、世界水準から言って、もうこれを通さないわけにはいかないと個人的には思います。

 

女性の人生にとって特に過酷な若年期におけるひとつの大きな脅威を減らす第一歩となります。

 

詳しくはこちら(外部ニュースリンク)

 

それでは
またお会いしましょう。

 

中野カンナ

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